迷子のかもめ

最近、散歩に出るのは午後4時半頃。小金井公園のたてもの園前の池をのぞいて、ふたつ池へ向かうと、いつものアオサギがエサを獲っていた。手振れしないように、柵に手をかけて、カメラを固定して写していたら、毛虫に気づいて飛び上がる。


ヒナゲシが咲くつつじ山広場に着く頃は、午後5時を過ぎている。日ごとにヒナゲシの赤い花が拡がっていくので、つい毎回、感動してしまう。


そのヒナゲシの花から目を空に向けると、カラスの大群が木々のてっぺんを旋回しながら、けたたましく鳴いている。今日は特にその鳴き声がすごかった。


鳴き声が半端じゃないので、他の人たちも驚いたようにカラスの大群を見つめている。
よく見ると、木々のてっぺんにもたくさんのカラスの黒い姿が止まっていた。ひょっとすると、その木がネグラなのだろうか。


上ばかり見ていたせいか、サイクリング乗り場近くで桜の樹についたたくさんの小さな実に気づいた。赤く色づいたおいしそうな実もある。果たして、この実はちゃんと大きく育って、食べられるようになるのだろうか？やはりさくらんぼのなる樹は、ソメイヨシノじゃないだろうなぁ、などと思いながら、帰路についた。


帰路、nabeさんが「疲れた疲れた」を連発する。「朝も昼も寝てたじゃん」と突っ込むが、マスクをずり下げたまま、くたびれ果てた様子で肩を落として歩いている。頭も肩も落として歩く、老犬のラッキーのようだった。
今日は7907歩。空一面、雲に覆われていたが、寒くもなく、暑くもなく、散歩にはちょうどよい気温だった。