スズメバチの巣の撤去

kamome

2022年09月13日 22:27

隣家の軒下にできたスズメバチの巣。一体どうしたものかと悩んでいたら、隣家の人が「今日、自分たちで取ります」と言ってくれた。

巣はもう20センチを優に超えている。スズメバチたちがせわしげに行ったり来たりと危機一髪の状態だ。

何時に駆除するのかなぁと思っていたら、キッチンの窓に大きな脚立の影が映った。スズメバチの巣退治が始まったらしい。
窓を開けてのぞくのも大人げない気がして、家事の合間に、ガラス越しに外をチラチラと見る。踏み台にまたがる長靴と分厚い防御服の足元が見える。突然、ジェットスプレーの強烈な長い噴射音が続いた。

でも、窓から見えるのは脚立にまたがる大きな足だけ(^_^;)。

ちょっとかがむと、スズメバチの巣に黒い袋をかぶせるところがのぞけた。すごいものを見てしまったとドキリとする。

そして、次に見た時には、黒い袋を下げて、脚立を下りるところだった。スズメバチの巣退治は余りにあっけなかった。
作業が始まって、5分ぐらいだったのではないだろうか。隣家のスズメバチの巣除去も3回目と言っていたから、手際もよくなっていたのかもしれない。ぜひカメラで撮影したかったなと後悔した。

そもそも隣家に3回もスズメバチの巣ができたということは、スズメバチ好みの家ということなのだろうか。

また巣ができては一大事なので、スズメバチが嫌がる匂いでも撒いておこうかなと考えている。

「終わりましたぁ。ただ、外に行っていた蜂が戻ってきて、しばらく巣を探し回るので、気を付けてくださいね」と隣家の人がアドバイスしてくれた。作業のお礼に果物を差し上げて、今日の作業をねぎらった。

キッチンの扉をそっと開けると、ブーンブーンと大きなスズメハチが巣のあった辺りを旋回している。慌てて、扉を閉めた。しばらくは巣を取られて怒ったハチたちに襲われないよう、キッチンの外への出入りを中止することにした。


一体、あの迷子のスズメバチたちはどこへ行くのだろうと気になる。
実は、ハチの巣を駆除した後に、戻ってくるハチのことを「戻りバチ」と呼ぶという。結構、危険な存在のハチらしい。

戻りバチは、駆除の時に外へ行っていたり、駆除しきれなかったハチを指すが、戻りバチの数が多いと危険なため、近づかないようにして、駆除した業者に連絡するとよいとネットに書いてあった。そういえば、隣家の人も「ハチが多いようだったら、言ってください」と言ってましたっけ。

戻りバチの寿命は長くない。約1週間ほど、巣があった場所を飛び回るものの、巣がないため、数日で寿命を終えるとか。
本来はスズメバチの寿命は冬を越す前までなので、およそ10か月ほど。ただこれは働きバチ(メス)の寿命で、まったく働かないオスのスズメバチの寿命はおよそ2か月ほど。スズメバチは巣を失ってしまうと、数日しか生き延びることができない宿命なのだ。

注意したいのは、戻りバチは巣を失って凶暴になること。ハチにはもともと帰巣本能があるため、元の巣に戻ってきて、巣が無いと、怒って凶暴になるそうだ。ただでさえ、凶暴なスズメバチ、怒ったらモロ怖いですよねぇ。なんでも、30メートル追いかけたり、何度もブスブスと毒針を差したスズメバチもいたとか。


そうそう、調べていて、びっくりしたんですけど、スズメバチって9種類もあったって知ってました?
ちなみに、◆オオスズメバチ ◆キイロスズメバチ ◆モンスズメバチ ◆チャイロスズメバチ ◆ツマグロスズメバチ ◆ツマアカスズメバチ ◆コガタスズメバチ ◆ヒメスズメバチ ◆クロスズメバチの9種類。
隣家のスズメハチがどの種類だったか、死んだ残骸を見つけて、調べてみようと思っていたら、ハチの巣の下は草ぼうぼう状態なので、死骸を見つけることはあいにくできなかった。

戻りバチ予防として、巣があった場所に殺虫剤を吹きかけておくことも有効だとか。明日、数が増えていたら、アマゾンで買ったあのハチ駆除ジェットスプレーを撒こうかなと思う。12mまで飛ぶというジェットスプレー、ちょっと使ってみたい気もしている(^_^;)。それからハチ取りシートもよさそうだ。粘着シートに一匹でもスズメバチを捕獲することができれば、その捕獲されたスズメバチがフェロモンを出して、仲間を呼ぶので、一網打尽にすることができるという。最初の一匹は真ん中に置くのがコツだそうだ。


ということで、本日9/12、無事スズメバチ駆除が終わり、ほっとしている。

ただ今朝(9/13)、のぞくと、数匹のスズメバチが旋回するなど騒いでいるので、蚊取り線香3つを置いてみた。中々、風で煙が上まで上がらないが、風向きが変わるたび、上へヒョロヒョロと煙が舞い上がっていく。お昼過ぎにはまだスズメバチは2匹ほど残っていたが、午後2時にはすっかりスズメバチの姿は見えなくなった。数日間は巣除去の最後の仕上げとして、毎日、蚊取り線香攻めをしようかなと思っている。


ところで、今日の夕方、散歩に出たら、家の前の電柱の下でハチが死んでいた。のぞき込むと、スズメバチだ。絶対に隣家のスズメバチに違いない。丸まった姿はなんだか無防備で愛らしい姿だった。コンパクトカメラを目いっぱい近づけて、パチパチとシャッターを押す。毒針や鋭いアゴさえなければ、人間と共存できるのに、と思う。生まれて初めて、ウルウルの大きな眼や縞々のぷっくりお尻を間近に眺めることができた。

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